2010年11月17日水曜日

アジア民衆史研究会 2010年度第1回研究会


アジア民衆史研究会の研究会情報です。

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2010年度
アジア民衆史研究会 第1回研究会

日時:2010年11月20日(土)
13:00~13:30  総会
14:00~18:00  研究会

研究会報告タイトル

渋谷詩織氏「近世後期の海防と地域―九十九里浜を事例にー」
田中元暁氏「西周の留学以前」
伊藤俊介氏「甲午改革における警察制度改革と朝鮮国内の反応」

会場:早稲田大学戸山キャンパス(文学部) 34号館第2会議室早稲田駅(東京メトロ東西線)より徒歩3分

2010年11月15日月曜日

第190回「歴史と人間」研究会:言語論的転回以降の歴史学

「歴史と人間」研究会から研究会のお知らせをいただきました。
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第190回「歴史と人間」研究会のご案内

このたび「歴史と人間」研究会では、下記のとおり年末の特別企画の研究会を開催することになりました。お忙しい時期と存じますが、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

                 記

       ◆◆言語論的転回以降の歴史学◆◆

 いわゆる「言語論的転回」以降、歴史学においても象徴や言説が担う機能への関心が高まり、それが現実の世界とどのような関係にあるのかが問われるようになりました。しかし、言説分析の方法が古典的な実証主義といかに統合されるべきかという問題は、依然として曖昧なまま現在にいたっているように思われます。
 そのなかで今年、歴史学における言語論的転回を象徴する作品であり、刊行以来、歴史学方法論をめぐるさまざまな議論を喚起してきたギャレス・ステッドマン・ジョーンズの『階級という言語』(1983年)が、日本語に翻訳されました。そこで、今回の特別企画では、訳者である長谷川貴彦氏をお招きし、今後の展望も交えながら『階級という言語』が現代歴史学にとってもつ意義について語っていただきます。
 長谷川氏の報告にたいして、言説分析の立場から森村敏己氏が、また実証主義の立場から見市雅俊氏が、それぞれコメントを加えます。私たちはどのように史料と向き合い、どのような方法で歴史を描きだしたらよいのでしょうか。歴史研究の方法について、あらためて深く議論する場になることを期待します。

■日時 2010年12月19日(日)14:00~17:45
■場所 一橋大学西キャンパス職員集会所
(キャンパス地図6番 http://www.hit-u.ac.jp/annai/campus/index.html
■プログラム
 【基調報告】長谷川貴彦氏(北海道大学)「現代歴史学のなかの『階級という言語』」
 【コメント1】森村敏己氏(一橋大学)
 【コメント2】見市雅俊氏(中央大学)
  司会進行:梅垣千尋(青山学院女子短期大学)

※ なお、会の終了後、同じ会場において恒例の忘年会(会費1,500円)を開催いたしますので、こちらも奮ってご参加下さい。とくに年長の方々からの食べ物や飲み物などの差し入れを歓迎いたします。


詳細はこちら↓
http://www7b.biglobe.ne.jp/~reki-nin/index.html.txt

2010年8月30日月曜日

WINC9月例会《安丸良夫さんと読む安丸民衆思想史》

WINCさまより下記のご案内をいただきました。
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戦後歴史学の代表的な潮流をつくられた民衆思想史家のお一人、安丸良夫さん
の思想史研究を検討する論集が今春刊行されました。これは安丸さんも編者となって
自伝的考察と、各論者へのコメントを寄せられるという充実した論集となっています。

この論集をめぐって、東京外国語大学で開かれているWINCというワークショップに
て合評会が開催されます。

安丸良夫さんご本人に参加していただいて、先だってぺりかん社から公刊された
安丸良夫・磯前順一編
『安丸思想史への対論-文明化・民衆・両義性-』を検討します。
というよりも、この本を導入として、
安丸思想史の滋養をもう一度存分に吸収させていただく機会にしたいと思います。

提題者としては、おひとりは『戦死者霊魂のゆくえ――戦争と民俗』や
『「お墓」の誕生―― 死者祭祀の民俗誌』でよく知られている、
民俗学者・近代史家の岩田重則さんにお願いし、
またWINCサイドから、歴史家の成田龍一さん、思想史の岩崎稔さんの3人に
引き受けてもらっています。

9月25日ですので、もう大学が始まってしまい、お忙しいかもしれませんが、
ご案内をさせていただきます。
興味のありそうな方には、ご紹介をいただければ、幸いです。

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WINC9月例会 《安丸良夫さんと読む安丸民衆思想史》

■ 日時 2010年9月25日土曜日 午後2時から

■ 場所 東京外国語大学海外事情研究所 研究講義棟四階 427

   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3-11-1」です。
    西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分
    あるいは、京王線飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、
    「東京外国語大学前」下車です。心配な方は、
東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。
    URLは、  
     http://www.tufs.ac.jp/access/tama.html
    です。

■ 課題文献
  安丸良夫、磯前順一編
  『安丸思想史への対論―文明化・民衆・両義性』(ぺりかん社、2010年)
  また同時に、『思想』2010年8月号の小田中直樹さんたちを相手とした
  安丸さんの鼎談でのご議論も参考にしてください。

■ コーディネーターと提題者
提題者: 岩田重則さん(学芸大学/民俗学)
      成田龍一さん(日本女子大学/歴史学)
      岩崎稔さん(東京外国語大学/思想史)
応答者:  安丸良夫さん(歴史家)

2010年8月15日日曜日

歴史学研究会近代史部会9月例会


修士論文報告会

歴史学研究会近代史部会は、今年も修士論文報告会を開催します。
2年間+αの成果である修論を書き終えても、その成果を大学を越えて検討するような場は、あまりありません。
この報告会が、論文執筆者と、目下論文執筆に取り組んでいるみなさま、あるいはかつて修論を書いたことのある
みなさまの、研究交流と出会いの場となることを願っています。どなたでもお気軽にご参加いただけます。

日時:95日(日)13:00~
会場:早稲田大学 26号館(大隈記念タワー)301教室(3階)
   東京メトロ東西線早稲田駅 徒歩3分 
[地図]
報告:遠藤慶一氏
      「19世紀合衆国の黒人国外移住運動にみるハイチ像」
    鳥羽厚郎氏
      「1920年代における日本海軍の合理化過程の一考察
       - 海軍予算構造と艦艇補充計画成立過程を中心に-」
   
参加費:レジュメ代のみ、実費をいただきます
主催:歴史学研究会 近代史部会
http://rekiken-kindai.blogspot.com/

2010年7月8日木曜日

ドイツ現代史学会

ドイツ現代史学会より下記のとおり大会のご案内をいただきました。
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● ドイツ現代史学会2010年 第33回大会のご案内

日 時: 2010年9月18日(土)・19日(日)
会 場: 関西大学高槻キャンパス内「高岳館」(〒569-1095 高槻市霊仙寺町2-1-1)

◆ 大会プログラム

9月18日(土)
ワークショップ(13:00~17:30)
会場:大教室
第1報告:増田好純(東京大学):ナチドイツにおける労働動員――ユンカース航空機・発動機製作所を例に
第2報告:石井香江(四天王寺大学):象徴をめぐる政治と電話交換手のエージェンシー
第3報告:佐藤公紀(東京大学):ヴァイマル期ドイツにおける釈放者扶助の展開とその論理
第4報告:村上宏昭(関西大学):ヴァイマル期人口言説と有識者集団の成立
総会(17:30~18:00):大教室
懇親会(18:00~20:30):食堂

9月19日(日)
シンポジウム(10:00~16:00)
テーマ:ドイツ史のなかの「68年」
司会:西田 慎(神戸大学)
会場:大教室
第1部:報告(10:00~12:00)
 趣旨説明:西田 慎(神戸大学)
 第1報告:井関正久(中央大学):東ドイツにおける「1968年」の意義
 第2報告:田中晶子(京都市立芸術大学):「1968年」のアメリカニズム
 第3報告:水戸部由枝(明治大学):ドイツの「68年運動」と「性の解放」
昼休み(12:00~13:30)
第2部:討論(13:30~16:00)
 コメンテータ:小熊英二(慶応義塾大学)・高橋秀寿(立命館大学)

2010年7月1日
ドイツ現代史学会 第33回大会世話人 
 田野大輔(甲南大学)
 石井香江(四天王寺大学)


◆ 参加費用
 参加費:一般2000円、院生・学生1000円(その他、必要に応じて宿泊費・懇親会費)

◆ 関西大学高槻キャンパスへのアクセス
以下のURLをご覧下さい。

 キャンパスマップ
 http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/maptakatsuki.html
 交通アクセス
 http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access.html#takatsuki
 「大阪」駅からJR京都線で「摂津富田」駅下車
 「京都」駅からJR京都線で「高槻」駅(新快速停車)下車

◆ 連絡先

住所 〒583-8501 大阪府羽曳野市学園前3丁目2-1
    四天王寺大学人文社会学部気付 ドイツ現代史学会事務局 石井香江
電話番号 TEL.072-956-3181(代表)

◆ 注意:お申し込み方法、宿泊費・懇親会費などの詳細については、あらためてメールにてご連絡を差し上げます。また、郵送でのご案内状を希望され
る方は、次の宛て先 kae@shitennoji.ac.jp まで、郵送先をお知らせくださいますよう、お願いいたします。



2010年5月26日水曜日

2010年度大会の様子

5月23日に行われた歴史学研究会近代史部会大会の様子です。



                     趣旨説明をする佐貫正和運営委員




                        報告をする松田裕之氏



                         報告をする榎一江氏


                       コメントをする奥田伸子氏




                        コメントをする白井聡氏


                          全体討論の様子①



                          全体討論の様子②



                           会場の様子


              司会は、運営委員の太田亮吾と角田和広が担当しました。



たくさんのご来場ありがとうございました。



2010年4月10日土曜日

[速報]2010年度歴研近代史部会大会

歴史学研究会 近代史部会 大会

資本主義社会を生きるということ――労働の現場を通して

日時:2009年523日(日)、10:30〜

会場:専修大学生田キャンパス10号館 10201教室

報告者:

松田裕之
「20世紀初頭シカゴ食肉工場街の労働と生活――支配と変革の接点を探る」

榎一江
「工場の労働時間――日本製糸業の現場から」

コメンテーター:奥田伸子氏、白井聡

司会:太田亮吾(近代史部会運営委員)、角田和広(近代史部会運営委員)

時程:
10:30- 10:40 趣旨説明
10:40- 11:30 報告1. 松田裕之氏
11:30- 11:40 質疑
11:40- 12:30 報告2. 榎一江氏
12:30- 12:40 質疑
12:40- 13:30 休憩
13:30- 14:00 コメント1. 奥田伸子氏
14:00- 14:30 コメント2. 白井聡氏
14:30- 14:50 休憩
14:50- 全体討論
17:00 終了予定

2010年度大会近代史部会主旨文「資本主義社会を生きるということ―労働の現場を通じて」


 近代史部会ではここ数年、人々の結びつきが分断・再構築される歴史的局面について検討を重ねてきた。その背景には、自由の概念を企業の自由に縮めて社会的連帯を解体していく新自由主義に対する批判的認識がある。また昨今の派遣労働などに見られるように、労働市場の流動化や不安定化が進む現在、そのただ中を生きる人々のうちにも離散や生産の非人格化を経験することによって、資本主義の破壊的側面に対する疑問や不満が高まりをみせている。
 昨年度の大会報告では、資本主義の問題を、労働成果の再分配だけに求めるのではなく、働く者にとって労働そのものが持つ意味を問い直す視点が提示され、賃金制度や分業を通じて支配構造が貫徹するようにみえる労働の現場のうちに、これらを打ち破る相互扶助の原理に基いた実践が強く息づいていると捉えることの重要性が強調された。この場合労働とは、資本主義による社会編成の基底になると同時に、それとは異なる共同性の紐帯を構成する場にもなりえる両義的なものとして理解される。近代史部会ではこれまでも、労働の観点から近代社会において形成される多様で重層的な主体をいかに捉えるかについて議論を重ねてきたが(例えば2002年度大会報告を参照)、資本主義社会を問う契機を労働そのものの中から読み解く作業は今なお課題として残されている。
 以上をふまえて今年度は、支配とその変革の契機が交錯しあう場と、それを構成する労働の現場を生きた人々の活動と思想をその深部から問うことによって、資本主義社会の構造を考えたい。
 またその際には、労働の現場に視座をすえて、人々の具体的な生の様式をその根底からつかむとともに、資本主義を批判的に対象化する理論にまで高め、再び労働の現場に下降するという不断の往還運動として捉えることの重要性にも留意する。例えばハリー・ハルトゥーニアンは、不均等発展と万物の商品化を生む資本主義からの脱出と抵抗を求める欲望が、資本主義の外部に永遠の共同体を渇望するモダニズムイデオロギーの形成を促し、1930年代には資本主義を観念的に批判しながらもその物質的基盤を肯定したファシズムに連結するプロセスを検証した(『近代による超克』、岩波書店、2007年)。ここからは、生の営為の中から紡ぎだされた資本主義に対する批判理論もまた、人々の生を縛る枷となりうること、それゆえ具体的現場との関係で改めてこれらを問い直すことの意義が導かれる。
 加えて、こうした生きる現場に視座をすえることの重要性は、資本主義権力とそれを支える各主体の相関関係のプロセスの内部に解放の契機を創造したネグリ&ハートの議論を補助線とすることでさらに理解が深まると考える。彼らは、生の管理を通じておこる資本の搾取をその身体に刻みながら社会的生産を担い、人種やジェンダーに基く階層秩序に包摂されつつその一部を移動性と混交性によって打ち破る人々がもつ潜勢力をマルチチュード(多数多様性と訳される)とよんでいる。彼らの使用するマルチチュードには、相互補完的な二重の意味がある。すなわち、①グローバル資本主義に照応して人々の生を管理するネットワーク状の<帝国>的権力を内部で支えながらも、それに対抗しうるものとして立ち現れつつある存在を示唆する概念、②歴史を生きる人々の根底に常に潜在してきた一人ひとりの「生きる欲求」や他者と共同的に「生きる力」を把握する概念、である。
 一般的に言って、マルチチュードは①に関わる議論が多いが、人々の深部を問う参考軸として、今年度はより根源的な②の視角を汲み取ることで、①をめぐる議論の深化をはかりたい。②の観点からみた場合、マルチチュードとは、スピノザの「絶対的民主主義」(全員による全員の統治)や、マルクスの「生きた労働」(使用価値の独立性)の系譜から説明される、資本の支配のもとで働きながら、潜在的には資本の支配を拒否する全ての人々に内在する「自律的に社会を形づくる能力」として捉えることができる。それは、何ものにも媒介されえない根源的な潜勢力であり、人々の生を固定化した実体として捉えようとするあらゆる表象を問い直す基点となりうるものとして把握できる。またそれは、歴史研究が、資本主義社会を生きる人々の経験をどのくらい深い次元で対象化できるかを問うことにもなるだろう。
 以上のような問題意識から、運営委員会は松田裕之氏と榎一江氏に報告を依頼した。
 松田裕之氏の報告「20世紀初頭シカゴ屠場街の労働と生活―支配と変革の原風景素描―」は、20世紀初頭のシカゴ屠場街(パッキングタウン)を舞台として、東南欧系移民や南部出身の黒人からなる多種多様(ハイブリッド)な労働者群の生活実態を描くことにより、資本主義に内在する「差別性」・「非人間性」・「疎外性」などを浮き彫りにすると同時に、これら「生」破壊的な側面を打破・止揚する理念と実践が生まれる可能性を労働現場という空間(トポス)に探りたい。
 榎一江氏の報告「工場の労働時間―日本製糸業の現場から―」は、近代日本の経済発展を底辺で支えた製糸業における労働時間の変遷に着目する。一般に長時間労働として問題視されてきた工場の労働時間は、工場で働くということをどのように規定したのであろうか。労働時間の歴史を再検討することによって、製糸業の現場から資本主義社会の構造を問う。
 両氏の報告に対し、奥田伸子氏と白井聡氏からコメントをいただく。

文責:佐貫正和


参考文献(副題は省略)
安田常雄「民衆史研究の現在」『歴史研究の最前線』3、2004年。
アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート『マルチチュード』、NHKブックス、2005年。
松田裕之『労働者文化の胎動』清風堂、1999年。
榎一江『近代製糸業の雇用と経営』吉川弘文館、2008年。

[歴史学研究会の大会ページ]もご参照下さい。
近代史部会大会を開催します。みなさまのご参加をお持ちしております。

歴史学研究会 近代史部会 大会

資本主義社会を生きるということ

――労働の現場を通して

日時:2009年523日(日)、10:00〜

会場:専修大学生田キャンパス10号館 10201教室

[歴史学研究会の大会ページ]をご参照下さい。

報告者:

松田裕之
「20世紀初頭シカゴ食肉工場街の労働と生活――支配と変革の接点を探る」

榎一江
「工場の労働時間――日本製糸業の現場から」

コメンテーター:奥田伸子氏、白井聡

司会:太田亮吾(近代史部会運営委員)、角田和広(近代史部会運営委員)

時程:
10:30- 10:40 趣旨説明
10:40- 11:30 報告1. 松田裕之氏
11:30- 11:40 質疑
11:40- 12:30 報告2. 榎一江氏
12:30- 12:40 質疑
12:40- 13:30 休憩
13:30- 14:00 コメント1. 奥田伸子氏
14:00- 14:30 コメント2. 白井聡氏
14:30- 14:50 休憩
14:50- 全体討論
17:00 終了予定
[趣旨文を読む]

2010年1月26日火曜日

早稲田大学梅森研究室・公開特別講義:シカゴ大学モイシャ・ポストン「'Time, Labor, and Social Domination' 以後 現代グローバリズムの諸問題」

*早稲田大学政治学研究科・梅森直之研究室より以下の企画のご案内をいただきました。
*****

このたび梅森直之研究室にて、シカゴ大学のモイシャ・ポストン氏をお招きし、特別講義「'Time,    Labor, and Social Domination' 以後現代グローバリズムの諸問題」を開催する運びとなりました。詳細は下記案内文をご参照ください。またポスターにつきましては、梅森ゼミのサイト http://d.hatena.ne.jp/ummr/20100121 をご参照ください。

時節柄何かとお忙しいこととは存じますが、ぜひ多くの方にご参加頂きたく思います。
もし可能でしたならば、お知り合いの皆様にもご案内頂ければ幸甚に存じます。何卒宜しくお願い致します。
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シカゴ大学歴史学部 モイシャ・ポストン教授 特別講義
「'Time, Labor, and Social Domination' 以後 現代グローバリズムの諸問題:
  ロバート・ブレナー、ジョバンニ・アリギ、デヴィット・ハーヴェイを『資本論』の論理から批判する」


日時:2010年1月29日(金)17時~20時
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス11号館 506教室(http://www.waseda.jp/jp/campus/waseda.html
講師:モイシャ・ポストン(シカゴ大学歴史学部教授 http://history.uchicago.edu/faculty/postone.shtml
モデレーター:梅森直之(早稲田大学政治経済学術院教授 http://d.hatena.ne.jp/ummr/
参加費:無料
使用言語:英語
主催:早稲田大学 梅森直之研究室 ポストン来日特別講義実行委員会
ポスター:カラー版JPEG http://bit.ly/6AWqNu
     PDF (1.6MB) http://bit.ly/51fhJv
     モノクロ版 http://bit.ly/6J7e8Bl
     PDF (1MB) http://bit.ly/7Lbbf1

『時間、労働、社会的支配』推薦のことば(原著裏表紙より)

「ポストン氏は、後期マルクスの社会経済学理論について、デヴィッド・ハーヴェイの『資本の限界』(1982年)以来、最も卓越した分析を成し遂げた。これはまぎれもなく長年にわたる研究と熟考の成果である。それだけ待つ価値は十分にあったと 言わせるだけの仕事である」
──デヴィッド・マクレラン(American Political Science Review)

「この複雑で、濃密な、よく練られていて読みごたえのある研究論文において、モイシャ・ポストン氏は、『資本論』の核心の構造を基礎から再構成し、再解釈してみせた。ポストン氏の議論は厳密で重厚なものであり、資本主義の力学について異なった見解をもつ者にとっても、本書は必読の書であると言える」
──ボブ・ジェソップ (American Journal of Sociology)

「モイシャ・ポストン氏が着手した野心的な企ては、これまで為されてきたような、誤解を招きやすい歴史超越的な一般化の手法によってではなく、マルクスの思想を、まさにマルクス自身が意図していたところの、歴史的特殊性のレンズを通して見ることによって甦らせることにあった。その説得力に満ちた議論の道程をきちんとたどる読者には十分に報いる学的解読である」
──ロバート・ハイルブ ロナー(New School for Social Research)

「久しく待ち望まれていたマルクス主義理論の再構成。モイシャ・ポストン氏は、なぜ[資本主義の危機]は根本的な変革なくして終焉しえないのかということについて、新しい、想像力に富んだ説明を施している。そうすることで、彼は、しばしば嘆かれてきた、フランクフルト学派の批判理論がもつ「経済学的なるものの欠如」を補填するという、長い道のりを歩むのである」
──マーティン・ジェイ (カルフォルニア大学バークレー校)

「これは、最近、新たに成長しているマルクス主義を主題とした文献のなかでも、マルクスの批判理論を最も深いところから考え直した作品である」
──トーマス・マッカーシー(ノースウェスタン大学)

「基本に帰れ」と言われるときにありがちな無味乾燥さはここにはない。彼の読解は、商品、労働、価値、時間などといったカテゴリーを20世紀に為されたいかなる解釈にも劣らないほど、魅力的なものとして呈示する。近年の議論はまさにマルクス理論が指示するものをいかにして延期するかについて論じてきたわけだが、『経済学批判要綱』から得られるポスト資本主義的なビジョンに接合されるとき、マルクスのプロジェクトは、たちまち生き生きとしたものとして現 われてくる」
──ジーン・シューラー(Telos)

「ポストン氏の主張は重要であり、挑発的である」
──サイモン・クラーク (Contemporary Sociology)