2007年6月22日金曜日

公開講演会「中東・イスラーム世界の素顔を知る」のご案内

ご案内をいただきましたので、ご紹介致します。

公開講演会「中東・イスラーム世界の素顔を知る」
(主催:日本中東学会、共催:NIHUプログラム イスラーム地域研究)

(入場無料・参加自由)
いわゆる「9・11事件」やイラク戦争のためもあってか、過去数年、日本社会に住む私たちが中東あるいはイスラームをめぐる情報に触れる機会は爆発的に増えました。しかし、それによって私たちの中東・イスラーム認識が本当に深まったのかどうか、疑問も残ります。「テロ」や「戦争」との関連でのみ繰り返される報道・ニュース解説等の氾濫のなかで、逆に中東・イスラーム世界に住む人々の暮らしの実態とは乖離した、歪んだイメージが一人歩きする傾向もあるかもしれません。
この講演会では、人類学あるいは歴史学の手法に基づいて長年現地で調査をおこない、従来のステレオタイプにとらわれない独創的な成果を挙げてきた二人の研究者の講演を通じて、イスラームとは何か、中東の社会はどのような社会なのかに関して考えたいと思います。質疑応答や討論の時間も充実させる予定ですので、ふるってご参加下さい。
日頃教育に携わるなかで中東・イスラームをどう教えるか悩んでいる高校や中学の先生方、あるいはNGO活動等で中東と関わろうとしている方々の参加も歓迎します。

日 時
2007年630日(土)14時〜18時(開場13時半)

プログラム(予定)
14:10〜5:10 片倉もとこ(国際日本文化研究センター所長・国立民族学博物館名誉教授)
   「イスラームの日常世界——人間観をめぐって」
15:20〜16:20大稔哲也(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
   「カイロの庶民街から見たコプトとムスリム ——ムスリム社会における諸宗教の共存」
16:30〜18:00 討論

会 場
千葉大学 西千葉キャンパス けやき会館 大ホール
(JR西千葉駅下車徒歩数分。千葉大正門を入ってすぐ。ホームページ http://www.chiba-u.ac.jpの地図をご参照ください)。
主 催
日本中東学会
共 催
NIHUプログラム イスラーム地域研究
お問い合わせ
日本中東学会
〒102-8554
東京都千代田区紀尾井町7-1
上智大学アジア文化研究所気付 日本中東学会事務局
Tel 03-3238-3693
e-mail: james@db3.so-net.ne.jp
  【迷惑防止のため、@マークは全角になっています】

2007年6月16日土曜日

ガヤトリ・スピヴァク教授講演会のご案内

スピヴァク教授講演会のご案内をいただきましたので、このブログでもご紹介致します。

コロンビア大学人文学部教授ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク氏の講演会を一橋大学大学院言語社会研究科および社会学研究科共同主催の形で行います。


ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァクさんは過去四半世紀にわたり、人文=社会科学の既成の方法論を根底から揺るがす、世界的な知的震源地であり続けてきました。フランスの哲学者ジャック・デリダの主著『グラマトロジーについて』の英訳者、その卓抜な序論の著者として一躍世界にその名を知られることになったスピヴァクさんは、その後、フェミニズム、第三世界論、マルクス主義、歴史学、比較文学、哲学など、いくつもの領域を横断しながら、誰よりも果敢で大胆な学問的介入を実践してきました。

西洋フェミニズムを非西洋女性の立場から批判してその尖鋭な潜在性を引き出すとともに、第三世界のポスト植民地国家の欺瞞性を社会の底辺に釘付けにされた女性の立場から照らし出すことで、スピヴァクさんは、オクシデント対オリエントという旧来の対立を超える独自の立場を創出してきました。

また、『資本論』を脱構築的に読み替えてジェンダー化された国際分業体制の分析を進めるとともに、語る可能性を奪われた人々=「サバルタン」の位置から歴史記述の主体の構造を問い直すことで、世界観、歴史観のラディカルな刷新に貢献してきました。

そして、文学テクストの類いまれな繊細な読み手として、世界文学史上の古典と、20世紀の「南」の文学の諸作品の比較論的考察を通して、これまで理論の言葉で語られたことのなかった「惑星思考」を導き出してきました。

スピヴァクさんは今、西ベンガルの農村における教育実践への参加を経て、いくつもの文化的、階級的断層が走るこの世界における、教育の可能性に関する透徹した省察に裏打ちされた、新しい人文学の発明を提唱しています。グローバル化と大学教育の危機が進行するなか、時代のアポリアと格闘し続けるアジアの知性の言葉に、私たちは今こそ耳を傾けるべき時でしょう。

以下、日程を抄録します。
日(土)「人文学における学問的アクティヴィズム」@一橋大学
710日(火)「比較文学再考」@佐眞真美術館(沖縄県宜野湾市)
714日(土)非公開研究者会議「ガヤトリ・C・スピヴァクとの対話」@お茶の水女子大学
718日(水)「他のアジア」@国際文化会館岩崎小弥太記念ホール

2007年6月4日月曜日

ありがとうございました

たくさん皆様のご参加を頂き、歴史学研究会大会近代史部会は無事終了致しました。ありがとうございました。
今年度は例年に比して若い方々のご参加がとても多く、企画者としても驚いています。
また報告者の服部さん・渡邊さん・小川さん、コメンテータの秋葉さん・趙さん、司会の三宅さん、ほんとうにありがとうございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

来年の歴研大会は2008年5月17日・18日の両日、早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催されるそうです。

2007年6月1日金曜日

2007年度 歴史学研究会大会 近代史部会のご案内

前略 6月2日から3日にかけて2007年度歴史学研究会大会が開催されますが、3日の近代史部会における報告についてご案内申し上げます。
多くの方にご参加いただき、活発な議論をおこなうことができれば幸いです。
ご多用中とは存じますが、みなさま誘いあわせのうえ、是非ともお越しくださいますようお願い致します。

草々

【日 時】2007年63日(土) 10:30-

【会 場】東京大学 駒場キャンパス 11号館 1108教室 (210名収容)
     東京都目黒区
     ・京王井の頭線 駒場東大前駅 下車
     *大学周辺・学内の地図は、下記をご参照ください。
     [大学周辺]
     [学内]

【報告者】
・服部 美奈 氏「意図せざる覚醒? 蘭領東インド期〈近代的女子イスラーム学校〉の誕生」
・渡邊 昭子 氏「近代ハンガリーにおける初等教育の制度化と宗派的・言語的マイノリティ」
・小川 正人 氏「学校ができ、そこに子どもが通う−近代アイヌ教育政策史における学校の問題」
・コメンテーター : 趙 景達 氏、秋葉 淳 氏
・司会:三宅 明正 氏

【予定時間】
・10:30 趣旨説明
・10:50 報告−服部氏
・11:40 報告−渡邊氏
・12:30 休憩
・13:30 報告−小川氏
・14:20 休憩
・14:40 コメント−趙氏
・15:00 コメント−秋葉氏 
・15:20 休憩
・15:50 リプライ
・16:10 討論
・17:30 終了

近代史部会運営委員会内規

近代史部会運営委員会内規

名称および目的
1.近代史部会は、歴史学研究会会則第7条に基づいて結成された研究部会である。
2.近代史部会運営委員会(以下「運営委員会」と略す)は、近代史部会の運営および事務を行う。

運営委員の任免
1.運営委員会は運営委員によって構成する。
2.運営委員は、近代史部会に参加する者の中から、運営委員会の推薦あるいは自薦により委嘱する。
3.運営委員会委員長は、運営委員が互選する。
4.運営委員の任期は、原則一年とする。やむを得ぬ事情があるとき、運営委員会の承認を経て、運営委員を退任することができる。
5.運営委員は近代史部会の運営にその責を負う。
6.運営委員の欠員によって運営委員会の事務に遅滞が生じる場合、運営委員会は、本部委員会に必要な処置を要請する。

運営委員会の役務
1.運営委員会は、近代史部会の運営の統括を行い、必要に応じてミーティングを行う。
2.運営委員会委員長は、歴史学研究会会則第7条に規定された「部会責任者」として、部会連絡会に出席する。
3.運営委員は、研究会および大会の運営実務全般を担う。
4.以下の事項については、その事項を統括する担当の委員をおく。
・財務担当委員。出納管理、交通費補助について報告者へ説明を行う。
・スケジュール担当委員。ミーティングの日程調整、報告者の日程の把握を行う。
・連係担当。他研究会の動向把握、企画運営協力・共催の検討、宣伝広報を行う。
・大会趣旨文担当。近代史部会大会の趣旨文を作成する。

参与
1.参与は、運営委員会に対して大会および例会の企画助言を行う。
2.参与は、専門知識を有する研究者、大学院生および会員の中から、運営委員会が委嘱する。
3.参与は、近代史部会の運営の実務には責を負わない。